IBM では一般に、温度を使った用語(ホット、ウォーム、コールド)でスタンバイ・サーバーのモデルを定義しています。 『IBM Passport Advantage Distributed Software Licensing Guide(IBM Passport Advantage 分散ソフトウェア・ライセンス・ガイド)』では次のように説明しています。
「コールドおよびウォーム環境では通常、スタンバイ機への実装にエンタイトルメントを別途取得する必要はなく、追加の料金も発生しません。 ホット・スタンバイ環境では、スタンバイのマシンに応じたライセンス・エンタイトルメントを割り当てる必要があります。 スタンバイ・モードで実行されるすべてのプログラムは、たとえ別の企業の場所で実行する場合でも、お客様の制御下になければなりません。 プログラム独自の条件がある場合は、そのプログラムのライセンス情報文書に記載されます。」
「稼働する」という表現には、以下のようなアクティビティが含まれます。
注意:IBM のガイドでは、プログラムを高可用性(HA)環境で実行するシナリオではウォーム・スタンバイ・サーバーにライセンス・エンタイトルメントが必要と明確に記載されていますが、必要とされるのはホット・スタンバイと同じフル・ライセンスではなく、部分的なライセンスです。 高可用性シナリオでは「さまざまなテクニック(二重化、ファイルまたはトランザクションのミラーリング、ハートビートの管理、別のマシン/プログラム/データベース/その他のリソースとのアクティブなリンクなど)が使用されるため、プログラムはウォーム環境とホット環境の両方で動作すると考えられます」。
IBM DB2 高可用性の事例
IBM DB2 スタンバイ・サーバーのライセンス要件は、IBM テクニカルノート:Licensing distributed DB2 10.5 servers in a high availability (HA) environment(高可用性(HA)環境に分散配備された DB2 10.5 サーバーのライセンス管理)に記載されているように、いくつかの要素によって決まります。
高可用性(HA)環境での IBM DB2 のライセンスを取得する場合、コールド・スタンバイ・サーバーのライセンスは必要ありません。